2周年

入籍して丸2年たった。もう2年?まだ2年?? 籍を入れた2年前のこの日はあたたかくて、はじまりにふさわしいあかるい日だった。それまでなんとも思っていなかったのに、届けを出したとたんものすごくさみしくなってしまったのを覚えてる。母からメールで「おめでとう」と入ってきて、心がすーすーして泣きそうになった。苗字が変わるということを実感したのはあのときが最初だろうか。といっても旧姓で仕事しているので、いまだにフルネームで呼ばれるのは慣れないのだけど。
なんの問題もなく暮らしていけるだろうと高をくくっていたのはとんだ間違いで、他人と一緒に四六時中いるというのはそれなりに大変だった。いいときだけくっついていればいいわけじゃない。わたしは人の感情の変化に敏感になりすぎて、先回りしてぐだぐだ考えてけっきょく行動に移せない、というめんどくさい性格なので、相手が不機嫌かもしれないと思うとなにも言えなくなってしまう。ただ様子を見守るだけ。これが原因で、けんかのようでけんかではない「無」の時間が流れたこともあった。あれはもうこりごり。この2年で学んだことは、「けんかはしてなんぼ」。ぶつかるのはエネルギーがいるけれど、それを避けてだんまりを決めたり感情を押し殺したりするのは、めぐりめぐって自分を苦しめる(っていう考えがもうコドモなんだろうけれど)。長年連れ添った夫婦ならそういう「あうんの呼吸」「言わなくてもわかる」ことがあるんだろうけれど、わたしたちはまだまだひよっこだ。ひっかかることがあるなら早めに伝えたほうがいい。わかるだろうと思ってもことばにしたほうがいい。そんなに口数の多くないわたしはとくにそう。ちょっとうるさいと思われるくらいがいい。会話はいちばん大切だと思う。夫婦に限ったことではないけれど。
そうやって少しずつ学んで*1、いまのところふたりの関係はうまくいってると思う。(たぶんわたしは図太くなった。)毎日くだらないことでぎゃーぎゃー言い合ってるけど、そんななんでもない日がたのしい。しあわせだと思う。感謝です。
入籍して半年後に結婚式、その半年後に新婚旅行。スローペースなわたしたちに各両親はやきもきしてるだろうけれど、これがふたりの速度。先のことに不安になったりあれこれ悩んで立ち止まったとしても、いちばん大切なところは見失わないようにして生きていけたらいい。これからもどうぞよろしくね。

*1:いま「結婚とは?」ときかれたら「修行」とこたえる。