もんちゃん

たいせつな実家のねこが、天国にいきました。
 
夕食をつくり終えたころ、母親から「安らかに逝けるように祈ってて・・・」とメールが入り、すぐに駆けつけた。毛布にくるまれて、意識もあるのかわからないような状態で、でも呼吸は時々思い出したようにしていた。こっちにつなぎ止めるように「もんちゃん、もんちゃん」って繰り返し呼んだ。眉間のあいだを何度もなでた。
一時間くらいそうして、体を少し動かしたかと思ったら、開きっぱなしだった口を閉じて、そのまま息をしなくなった。
 
どちらかといえば肥満体型だったのが、ここ一年くらいで急激に痩せてしまい、かと思えばお腹が膨らんでしまって、水を抜く手術をしたりもした。一時期ごはんも食べれないときがあったけど、乗り越えてくれて数ヶ月たったころだった。

一週間くらいまえから、あきらかに顔つきが変わってきていた。見たことのないもんたの顔。わたしはもうずっとずっと前から、このときがくるのが怖かった。動物を飼うってことは、その日を迎える覚悟を持つってこと。でもわたしは逃げ続けていたかった。

毛布にくるんだまま箱にいれて、家族4人でお経をあげた。
 
もんたは最期までがんばったと思う。えらかった。どこにもいかずにわたしたちの前で眠ってくれて、ありがとうね。きちんとお別れさせてくれてありがとう。14年間すごくたのしかった。もんたは丈夫だったし、おもしろい子だった。うちに来てくれてありがとうね。ありがとう、もんちゃん。
 

うちのかわいいこ。